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イカロスオンラインのプレイ日記です。 なんとなくシナリオ風味で日々生きていきたいと思います。
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神竜騎士団の駐屯地には、ピッグマーンとかいう名前の野獣使いがいる。
猪と豚のハーフをこよなく愛する変わり者で、こいつが一定のリズムで超でかい独り言を喋るんだが。



ピッグマーン「うぅ、獣臭い・・・どうしても臭いが消えない!」

俺「俺はお前の独り言が耳から消えねぇよ!!」

あんまりにもうるさいからクロウ団長に夜も眠れないと抗議したら、近くの遺跡で神竜騎士団の副官が人手を探しているらしいからそこに行けとな。
すぐに俺は旅立った。もうあいつの声が聞こえないところならどこでもよかった。どこでもよかった、んだけど・・・
 
遺跡近くに陣取っていたアレックス副官が言うには、俺達がこの森を抜けるには、古代の槌ってやつを手に入れなくちゃなんなくて、真実のポーションってやつがあれば、とりあえずそれを持ってる幽霊に会えるんだと。
というわけで、下っ端の俺は言われるがままにポーションの材料を集めることになった。
 
慣れないつるはし片手に銅鉱石を掘ったさ。
赤い狐から皮を剥ぎ取ったさ。
イノシシから牙をすっぽ抜いたさ。

集めながらなんかおかしいなと思ったけど黙ってた。だって俺、下っ端だもの。
で、完成品をアレックス副官に持っていったら、副官の秘書っぽい女騎士と一緒に無表情で一気コールされた。


 
「え・・・いや、これを飲めっておかしくねぇ!?人間が食べちゃいけないもんが材料なんだぞ!?」
 
しかもなんで遺跡の魔法陣の上で飲まなきゃなんねぇの?これってあれだろ、生贄だろ!?え、20分!?20分以内とか時間制限付けちゃうの!?何故?つーか、やんなきゃ給料払わない?ちょ、母さんが俺の初任給楽しみにしてんだけど!!・・・ちっくしょー!!

国家権力に脅された俺は、生贄の魔法陣の上でポーションを一気飲みした。
幽霊に会えそうな・・・というか、幽霊になれそうな味がした。ぐっは。
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猪を狩りまくって一人焼肉パーティーを始めようとしたら、トルトゥス護衛隊長が「騎士の仕事をしろ!」とうるさく言い出したので、仕方なく神竜騎士団駐屯地に移動した。
世知辛い世の中だぜと思いながらブツクサと駐屯地に到着したら、相変わらず超絶かっけークロウ団長がお出迎えしてくれた。
俺を見たクロウ団長は、現地民からゲットしたらしい調教されたポニーをちらちらと出しながらこう言った。

「人手が足りないみたいだから、ちょっとブラギ族の前哨基地で暴れてこい」

おk、クロウ団長。
頑張ったらポニーをくれるってことだよな?返さなくていいんだよな?
乗るも良し、緊急時には煮ても焼いても良しなポニーのためなら頑張るぜ。

そういう訳で、どっかの護衛団長とは違って太っ腹なクロウ団長の指示で何だかんだ初フェローゲットのために頑張っていたら、周りの人達が一人だけ私服の俺を見兼ねたのか装備品をくれた。
神竜騎士団のおさがりだけど、万年貧乏人の俺は何か貰えるってだけで面倒なお使いも全力でこなすぜ。元は誰の装備だったのか聞けなかったけど。死人から剥いだやつじゃないよな?うん、きっと大丈夫だと信じてる。
ただ、素敵装備を纏ったクロウ団長に一つだけ確認しておきたいことがある。

 
 
俺「・・・『神竜騎士団のプレートアーマー』?これが、プレートアーマー?」
クロウ団長「細かいことは気にしてやるな」

騎士団のプレートってアレだ、ガチガチの鎧のことだと思ってたよ。
貧乏過ぎて俺は学生時代にも鎧の一つも買えなかったから、巡回の騎士達の着ているあんな立派な鎧を貰えるんだと期待してたんだよ。
・・・俺のトキメキを返せ!馬鹿ーん!!
あー・・・ありのまま今起こったことを話すぜ。
騎士養成学校でも最底辺を行っていたこの俺が、何故だか学校卒業直後にあのラニア姫様の護衛騎士に抜擢されて、道中で魔軍に襲われて、気づいたら牢屋に入れられていて、救出に来てくれたクロウ団長めちゃかっけーとか思っていたら、救助用のフェローが撃墜されて森の中に居た。
何を言っているかわからねぇと思うが、俺も何をされたのかわからなかった。
誰かの陰謀とかそんなちゃちなもんじゃねぇ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・。
 
   
   
「・・・で、ここは何処ですか?ブラカルの森?あのド田舎の?」

トルトゥス護衛隊長に聞いたら、何やら半ギレで俺に周りを手伝えと指示を出してきた。
え、いや、俺、さっきまで気絶して行方不明扱いになってた身なんですけど・・・あ、はい。やります、やります。

・・・まったく最近のおっさんは意味わかんねぇ。
騎士養成学校をサボりすぎて落第寸前のところを、親にマジ怒られるから何とか先生達に懇願して卒業許してもらえたってのに、なんでそんな俺をラニア姫様の護衛にしちゃうかね。
しかも、「姫様はお忍びだから、護衛に一般人っぽい奴がいたほうが良い」とか言って、俺だけ私服着用だし。
きっとあれだ、宿の手配とか俺に雑用やらせるつもりだったんじゃねぇの?
自分達だけガチ鎧で固めてずるいよなぁ。大人って本当にずるいぜ。
俺は魔軍に襲われたときもフェローから落ちたときもペラッペラな古い私服だから、死んでもおかしくなかったんだけど、いざ生きてたらこうして扱き使うし。
やっぱり働いたら負けだったんだよ、父さん母さん。
息子の安全を願うなら、家でおとなしく育てるべきだったんだ。

あー・・・久しぶりの空が青い。
ところで隊長、このポリオンキノコって食べられますよね?
腹減ったんで、周りの猪も焼いて食っていいですか?
狩った肉は自由にしていい?やった、ご馳走様です。
プロフィール
HN:
ラスディア
性別:
男性
誕生日:
2016/03/23
職業:
ガーディアン
趣味:
釣り
自己紹介:
ぐーたらしていたかったのに「いい加減働け」と親に騎士養成学校に無理やり入学させられたあげく、卒業後は唐突に姫様の護衛任務になんて大抜擢されてしまった不運な護衛騎士。自由奔放な姉と妹がいる。
P R
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